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富とお金

2017/04/26(水)

石田式トレードスタイルの軌跡vol.3

こんにちは、石田です。

さて、今週も
「石田式トレードスタイルの軌跡」をお送りします。

この話の内容は私が
今のトレードスタイルを確立するまでに考えたことや、
実践してきたことに沿ってお話しますので、

あなたにも何らかの「気付き」を
得ることが出来る可能性があります。

一度にお話できることは僅かですが
私も過去に「ちょっとした気付き」がきっかけとなって、
トレードスタイルが大きく改善された一人です。

あなたにも、同じことが起こるかもしれません^^

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トレードスタイル確立への軌跡

<3 加速する損失>

取引員任せ(主体)のトレードを何年か続けた私は、
限られた資産が徐々に目減りして行くのが
気になり始めていました。

幸い、当時は仕事の方がうまくいっていましたので、
資金面で生活に困ることはありませんでしたが、

「投資をすれば楽に儲かるだろう」

という気持ちでスタートしたにもかかわらず、
結果がついてきていないことに違和感が
生まれ始めた瞬間でした。

腹の奥底では

「儲からないのは営業マンのせいだ!」

と、相変わらずトレードの結果を
「人のせい」にしていた私ですが、

営業マンに対して
「自分の思うように注文を出したい!」
と訴え始めたのもこの頃でした。

営業マンに
「○○という銘柄に○枚買い注文を出したい!」
と伝えると

「最低○枚は取引していただかないと・・・。
それに○○という銘柄は現在需給のバランスが崩れ、
荷余り状態ですから、上昇するとは思えませんが・・・。」

このような返事が返ってくると、心のどこかで
「負けた場合は彼らのせいにするための保険」
をかけていたのでしょう。

強く押し切ることはせずに、ダラダラと取引員が
持ってくる情報を頼りにトレードを繰り返していました。

そのような状況下で私は徐々に
「レジャートレード」を楽しむようになって行きました。

つまり、

トレードの勝ち負けとは
別のところに焦点が当たり始めたのです。

マーケットの予想をし、
思惑の当たり外れで毎回一喜一憂することに

「ギャンブル的な興奮」を覚え、

楽しくて仕方がないように
感じていた時期であったと記憶しています。

また、私と同じ年代の若い経営者が集う
「投資の会」に参加し、

ああでもない、こうでもないと意見交換をし、
いち早く手に入れた「にわか情報」を誰よりも早く
その場で発表することが、格好が良いと感じていたのです。

トレード用に準備した資金は徐々に減っていましたが、
私はその会で「自分の良い結果を得たトレードだけ」を発表し、
負けトレードに関して他言することはありませんでした。

参加していたほかのメンバーも同じで、
誰も自分の負けトレードについて
多くを語ることはありませんでした。

つまり、

「レジャーとしてのトレードを楽しむ為に、
負けトレードの話を口にしないことは暗黙の了解であった」

ということです。

月日が経つにつれ、

その会のメンバーは徐々に減りましたが、
その行動に対して、残っているメンバーは
「否定」をしても「肯定」することはなかったのです。

しかし残念ながら、

「本当はその会から去った彼らの行動が
何よりも正しかったことに気がついた」

のは、自分がトレードで勝ち続けることが
出来るようになってからですから、
なんともお粗末な話です。

そんな私に転機が訪れたのは、
「オンライントレード」がスタートした時代です。

とはいってもPCによるものではありません。

1998年にはオンライントレードの歴史を開いた
「松井証券」の「ネットストック」がスタートしていますので、
それよりも2~3年ほど前でした。

当時は、NTTの電話回線を利用して
「電話機に画面がついた機械」
を取り付けてトレードするタイプのものです。

トレードに関する月刊誌を山ほど購読していた私は、
いち早くこの情報を入手し、日本ユニコムへアクセス!
(確か、このサービスの名前もアクセスでした^^)

それを機に私は
「取引員を介さない、自己責任によるトレード」
をスタートさせたのです。

そして見事トレードによる復活を・・・・。

と言いたいところなのですが・・・。

良くある復活劇はここから始まるのかもしれませんが、
現実はそんなに甘くありません。

それどころか、
とんでもない神の洗礼を受けることになり、

同時にそれが
私にとって大きな気付きを与えてくれました。

実は、自己責任でトレードを始めたとたん、

「ものすごいスピードで損失の拡大が加速し始めた」のです。

今の知識で冷静に考えればわかるのですが、

営業マンを介してトレードを行っていたときは、
複数の取引会社の営業マンが持ってくる情報を複数
ランダムにトレードすることによって、

「勝ち負けは50%前後となり、損益に平準化が働いていた」

ということです。

ですから、最初の数年こそ波乱があったものの、
ある程度のスパンで見れば、

「手数料+α」が徐々に目減りしていた程度で
「爆負け」
ではなかったということです。

しかし、自己責任でのトレードはそこに

「人間の欲が大きく影響し、ルールを持たないトレーダーは
根拠のない、その場判断のトレードを繰り返し、
損失の加速が余儀なくされる」

というわけです。

そこからの数年間は、毎年数千万単位の損失を計上し、
私は破滅に追い込まれました。

自己責任でトレードするからこそ、
明確なルールとそれを継続する
トレードスタイルの確立が必要不可欠なのです。

あなたが自己責任でトレードを行うのであれば、
まず始めに

「自分のトレードスタイルと明確なトレードルール」
を持つことを意識してください。

それが、損失を加速させない予防策になるのです。

それではまた!

 

 

 

(33)件のみんなのコメント

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この記事に寄せられたコメント一覧

  1. 匿名希望 より:

    まだオンライントレードが普及するずっと前から相場を張っていて敗者から成功された方のおっしゃるお話しには非常に説得力もあり毎回多くの学びを頂けます。
    失敗事例が生々しく、成功体験、成功法則がより強調されていて私達に伝えたい事が深く身にしみます。

    • 外川悦孝 より:

      貴重な体験談、ありがとうございます。キャリア約1年、見えないゴール目指しもう少し頑張ってみます。

  2. つゆ草 より:

    かなり勉強しているつもりですが、そしてテクニカル指標的には上がる局面にもかかわらず何故か私が買ったら大きく下がり、空売り保有の銘柄はどんどん上がって行く。勝つ方法も学んで知っていてもやはりメンタルが持ちません。続ければ続ける程損が拡大するだけかもしれない。きっぱり株を止めて平和な日々を取り戻そうかと思う昨日 今日です。

  3. 夢見る名無しさん より:

    トレード業界の歴史も知れるとは、これは良い連載です。ユーチューブの動画を拝見していると石田先生は天才肌の人なのかな?と思う反面、どうしようもなく出来ない人の事も良く解ってくれそうだなと思える所もありましたが、こうして具体的な個人の歴史を開示して頂けるとその辺が納得できました。

  4. ガッシー より:

    いつも貴重なお話をありがとうございます。トレーダーとして経験されたお話には共感する部分がたくさんあり、自分自身のトレードを思い起こしながら読ませていただいています。
    私自身もたくさんの負けを経験し、これでは破産してしまうという恐怖を感じました。そこから自身のトレードを見直し、時間をかけて負けの原因、自分の弱点に焦点を当て、自分に合っレードを模索するようになりました。幸いにもそこから大きな負けは少なくなり、収益も安定するようになりました。もちろん、このような試行錯誤の過程で、石田さんのブログから大いなる気付きを得ることが多くありました。
    本当にありがとうございます。今後ますますのご活躍をお祈りいたします。

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