ホーム >

富とお金

2017/02/20(月)

メンタルが保たない・・・

from 江崎孝彦

『損切りが続くと次、買う時に躊躇する』

『チャンスだと分かっていても手が出せない・・・』

そうこうしていると価格が上昇していって買っていたら利益だったのに・・・

『自分はなんてメンタルが弱いんだ・・・』

トレードしていて、そう思う事はないですか?

立場上、専業になりたい!という方とお話したり、お声を聞く事が多いんですが、やっちゃいけないと分かっていても失敗をしてしまった時なんかは特に、『自分はなんてメンタルが弱いんだ・・・』と自己嫌悪に陥ってしまう人は多いようです。

メンタルはどうやったら強くなるんだろう?
トレーダーにとって共通の悩みですよね?^^)

『メンタルが弱い』という課題をクリアするために、まず最初にやるべきことは、投資とメンタルの関係について詳しく理解していく事です。

例えば専業トレーダーと兼業トレーダーだと
どっちがメンタル的にキツイ?

当然、専業の方がメンタル的にキツイです。なぜなら、今まで給料という形で固定で得ていた生活費をトレード収入で補わなければいけないからです。稼げなければ貯金を切り崩さなければいけないし、貯金が例え少しずつであっても減っていく、、というのは精神的にキツイ事です。

それ以外では「何の保証もない」というのも大きな理由です。

貯金を切り崩していても『来月は大丈夫!』という確かな何かがあれば、さほどしんどくないですが、来月もダメなら貯金を切り崩さなければいけない、、という事がイメージできるわけです。要するに、このままジリジリと貯金が底をついてしまったらどうしよう?

というのが、どっか頭の中にあるわけです。

つまり、専業トレーダーになったら、稼がなければいけないというプレッシャーは
兼業トレーダーの比ではないという事です。

家族がいて子供がまだ小さかったとしたら、、そのプレッシャーの大きさはさらに大きくなります。
つまり、忙しくて時間がなかったとしてもまとまった収入が入る会社員トレーダーの方が、メンタルという点に立って言えば、専業トレーダーに比べてよほど優位な状況にあるという事です。

『メンタルが弱い・・・』

という問題が少し深く見えてきませんか?

ちなみに私は、これまた立場上、時々、専業で稼げているわけではないけど、専業トレーダー状態という人にも出会う事があります。専業でやっていく!という決意の下、退職した方や、やむを得ず専業状態になってしまった方です。

そういう人達に出会った時、私は必ず言うと決めている事があります。それは、、、

『アルバイト(か何か)した方がいいですよ。』
(まかないが出るバイトなら更に良い)

というアドバイスです。

投資教材を販売したり、トレード力を鍛えるためのプログラムを提供している身でありながら、何故、『この投資法なら大丈夫ですよ!』というアドバイスではなく、『アルバイト(か何か)した方がいいですよ。』(まかないが出るバイトなら更に良い)という事を、必ず言うようにシているかと言うと、、、

生活費でトレード原資がジリジリ減って行く状況は、
メンタルに与える影響は想定以上に大きいからです。

こればっかりは、その状況になった人にしか本当のところは分かりません。
厳しい環境(専業)に自らを追い込んだからこそトレードの勉強も真剣に頑張るというプラスの側面もないわけではないですが、トレード資金は有限なので、やはりまずは最低限の衣食住をアルバイト等の収入で確保しておき、メンタル面の負荷を小さくしておいた方がいいんです。

・稼がなければいけないというプレッシャーは兼業トレーダーの比ではない
・専業スキルがないのに専業状態にある人は「アルバイト」で生活費を確保した方がいい

この2つに「メンタルが弱い・・・」を克服するためのヒントが隠されていると思いませんか?

メンタルの弱さを根性論でなんとかしようとするのではなくて、環境面、資金面、スキル面でカバーする、そして段階的に負荷を高めながら、自分の許容範囲を広げていく事で克服し続ける、つまり、

ずっと、付き合っていくものだという事です。

資金10万円しかない人が、1トレードで5万円失うトレードはメンタルが持ちません。

でも、資金1000万円でトレードしている人なら1トレードで5万円失ってもメンタルは耐えられます。

貯金が50万円しかない人が専業になったら、稼がなければいけないプレッシャーに潰されますが、資金が5000万円ある人なら、そのプレッシャーはずっと小さくなります。もし、あなたが、『メンタルが保たない・・・」と思うトレードをしているとしたら、、、

それは、どこか無理をしてしまっているという事です。ロットサイズ(1トレード当たりの通貨数)が大きすぎるのか、稼がなければ行けないというプレッシャーがきつ過ぎる環境なのか?何が原因かは人によって違いますが、どういう理由であれそれはトレードの問題ではなくて、自分の環境、自分の都合の問題だという事です。

『勇気を持ってメンタルの負荷を下げよう!』

メンタルの負荷を上げるのには適切な方法があります。その方法はまた別の機会にお伝えしますが、あなたがいくら稼ぎたいから、このロットサイズでやるんだ!と顕在意識では頑張ろうとしても潜在意識(メンタル)が悲鳴を上げていたら上手く行きません。(たしか潜在意識は健在意識の1万倍強いそうです。)

負荷を減らすと利益が小さくなってちっとも面白くない・・・

もし、あなたがそう思うとしたら、あなたが求めているのは刺激であって、堅実なトレード収益ではありません。その状況で時々大きく勝てる事があっても、堅実なトレード収益を得ていかない限りいつか市場から撤退させられてしまうでしょう。

いつか専業トレーダーになりたい!専業になって自由な生活を手に入れたいと思うなら、まずは目先、勇気を持ってメンタルの負荷を下げよう!ものには適切なステップがあります。^^)

江崎孝彦

 

 

 

(123)件のみんなのコメント

※名前の入力は任意です。ニックネームでもOK。

※メールアドレスの入力は任意です。メールアドレスはコメント欄には表示されません

コメントを入力する:

この記事に寄せられたコメント一覧

  1. masae より:

    先日皆さんとお話した時にも勉強になりましたが、損切ラインが深くなる時はそれに合わせてロットを小さくしなくてはいけないということでした。場面によってロット数を変えるなんて考えてもいませんでした。ロット数を小さくすることによってメンタル面がずいぶん違います。損切ライン近くなってもびくびくせずにトレードできます。そういった精神的な余裕がトレードには必要なんですね。勉強になりました。

  2. 冬のトリトン より:

    自分も将来は専業トレーダーになりたいと思っている者ですが、やはり十分稼げない時期はアルバイトをしようと思っています。
    幸い多少の蓄えはあるものの、ジリジリ貯金がへっていく状態は以前経験していますので。

  3. kitako より:

    メール拝見しました、有難うございます。
    私は江崎さんのいう通りメンタルに悪いトレードをしてしまっていました。
    デモトレードで勝てていたのでリアルトレードにて100通貨~1000通貨でトレードし少しづつ資金が増えておりました、そこで10000通貨にし、勝ったり負けたりです。
    正直負け多いです、負けを取り戻そうとルールを守れなくなり先月は100pipsの負け2回、資金20万円はガクンと減り、ストレスがドスンとのしかかりました。
    心を入れ直し 負けないように再度エントリーポイント見極めからトレードしています。
    これからも宜しくご指導お願い致します。

  4. とも より:

    全く仰る通りです。
    今まで私が求めていたものは刺激なんですね。。
    これからは心を入れ替えて、堅実なトレードを心掛けます。
    ありがとうございました。

  5. bunbun より:

    おっしゃる通りですね。今までの自分のことを言われているようです。負け分を取り返そうとして枚数を上げていた自分のことのようです。枚数を上げて失敗して、また、自信を無くしてトレードする勇気を無くしていました。
    再度、勉強しなおしだと思っています。