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富とお金

2017/06/21(水)

あなたはいくら背負える?

こんにちは、石田です。

こちら九州ではすでに梅雨入りしていますが、
今のところ雨の日は少ないですね。

どうなんでしょう、
これは全国的にという事なのでしょうか。

かといって油断していると
いきなり豪雨に見舞われて大変な目にあいますので
皆さんもお出かけの際には傘をお忘れなきよう。

さて。

先日、地元でお付き合いのある
税理士事務所の所長さんと食事をしていた時の話です。

カウンターで頂くそのお店は、
それぞれ商品の値段が少々わかり辛いのですが、、、

私の隣に座っていた男性の方が、
一緒に来ている女性の方に
「おう、好きなものなんでも頼め!遠慮するなよ」
と豪快にふるまっていました。

年の差と服装から、
おそらくラウンジかクラブの「同伴」だと思います。

その女性は見た目はかなりスリムですが、
大丈夫かな?と思うほどの恐ろしい量を注文していました。

無事に残さずすべて食べ上げたのは素晴らしいのですが(笑)
問題はその後です。

お会計の時に男性の方がカウンター越しに何か言っています。

どうやら「高すぎる」とのこと(苦笑)

まぁ、食事の場面での
その件に関してどうこう言おうという言う話じゃないです。

それはその男性が解決すればよいだけの話ですが、
実はトレーダーの行動の中に似たような話があるので、
それを皆さんに意識して頂こうと思い、
メールマガジンの題材にしました。

トレードのコーチングを行う場面で
まず最初に確認させていただくのは

そのクライアントさんがトレードというものに対して
「万が一の際に背負えるリスク資金がいくらなのか?」
です。

巷に溢れる情報の影響が大きいのですが、
多くの方は最初、トレードというものは

「誰でも簡単に短期間で大金を稼ぐことが出来る」

と、勘違いしてトレードを始められます。

しかし、実際にはそんな甘いものではないということは
皆さんも知っている通りです。

ですが、これから初めてトレードをされる方は
まだ経験がないので「トレードは簡単に儲かる」
ということを信じています。

その為、
「うまくいかなければ、本当にお金は無くなる。」
ということをあまり考えていません。

そのことが関係しているのですが、

私が多くのトレーダーさんとやり取りをする中で、
「リスク管理」に対する、
多くの方に共通する「良くない」データがあります。

それが、冒頭の「高すぎる!」の話ではありませんが、、、

これからいくらお金が無くなる可能性があるのか?
ということに意識を向けず、「たぶん、大丈夫だろう」
という安易な考えがもとになり、

「万が一の際に、本当に失う可能性のある
リスク資金に対する見積もりが甘い」

というデータです。

これはとても多くの方に共通しています。
(特にトレードビギナーさん)

ちょっと例を挙げて説明しましょう。
私がAさんというクライアントさんに

「万が一の際に失っても良い金額はいくらですか?」
と尋ね、その時に

「300万円(リスク資金)」
と答えたとします。

しかし、Aさんは実際にそのお金が無くなり始めると

「規律ある、ルールを正しく守ったトレードが出来なくなる」
(イコール、メンタルコントロールが出来ていない状態)

のです。

そして、その状態は
「リスク資金が減れば減るほど(300→250→200)、
より顕著になる」のです。

「たぶん大丈夫だろう」とか、
「そうは言っても、そう簡単に負けないだろう」

という発想から
最初にリスク資金が甘く見積もられているので、これは

「この厳しいマーケットで自分が背負うことのできない
リスク資金で勝負している」

という事であり、

ちょっと厳しい言い方ですが、
「メンタルコントロールが出来なくて当然」
という事でもあります。

その為、私はリスク資金を訪ねる際に
トレード経験の浅いクライアントさんにはしつこいほど、

「本当ですよ、本当になくなる可能性があるのですよ、
本当になくなっても問題ありませんか?」

と、何度も確認します。

そのくだりで気付かれる方は、
リスク資金をさらに小さく修正される方もいらっしゃいます。

まだ自信をもって継続できるトレードスタイルが
構築できていない段階なので、正しい選択だと思います。

お金を儲けたい、お金を増やしたい、
という理由からトレードを始めたにもかかわらず、
リスク管理が甘く、結果的にお金を減らしてしまう・・・。

これだけは絶対に避けていただきたいのです。

幸い、現在はデモトレードなどの環境が整っていて、

「自分のトレードスタイルの骨格が出来上がるまでは
現金を使わずに試すことも可能」

です。

「勝てる技術がない状態で現金を使ってトレードをして、
お金が無くなることは当たり前」

としっかり肝に銘じ、リスク管理にも目を向けてください。

それではまた!

 

 

 

(27)件のみんなのコメント

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この記事に寄せられたコメント一覧

  1. ワット より:

    「これからいくらお金が無くなる可能性があるのか?」

    この問いかけは、資金管理だとかリスク管理だとかの言葉よりはるかに説得力のある言葉だと思います。

    自分がエントリーする際に、この種の言葉で自問自答することは大事なルーテインですね。

    初心者であればあるほど、エントリーポイントを探します。

    中上級者はそれを探しません。
    エントリーポイントが見つけてくれといってるのを、ただ見つけるような感覚です。

    だから無駄なエントリーは少なくなり、必然的に負けが少なくなります。
    勝てる安定感に変化してきます。

    この「見つける目」もしくは「見つかる目」には、
    「これからいくらお金が無くなる可能性があるのか?」
    は脳の中で自動的に計算済みです。

    「エントリーポイントは探さない」
    これ、大事だと思います。

  2. 園田修三 より:

    デモトレードを自分の現金のように真剣にやる。
    そこでいくら儲けても気にしない
    リアルトレードに移っても何事もなかったかのように
    同様のトレードを繰り返す。

    こういうのが理想でしょうか?

  3. より:

    超トレードビギナーです。
    やっぱ俺も簡単に儲かると思っているのでしょかねぇー?(。˘•ε•˘。)
    今持っている気持ちは覆されるのかなぁ?(´-`).。oO
    それは悔しいなぁ〜。
    自分の中ではしっかりとしたモノがあるのですが…。
    そんな言葉に負けたくないなぁ(。˘•ε•˘。)
    まぁとりあえず今は勉強勉強!((φ(..。)カキカキ